【祇園祭・稚児】意外と知らない厳しいしきたり!学校も休むって本当?

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日本三大祭りとされる祇園祭で最大の見せ場となる山鉾巡行が今年、3年ぶりに京都で行われました♪
前祭では都大路の沿道に30万人もの人が集まり、祇園祭を楽しみました。

その祇園祭では山鉾巡行の先頭にいる「長刀鉾」の上に「稚児(ちご)」という役割を担った小学生ぐらいの男の子が乗っています。

その「稚児」ですが、どんな子なんだろうとSNSを見ていたらこんなツイートを発見。

え!!そんなに厳しいしきたりがあったの!?とびっくり!
私自身、知らなかったことと、他にもあるのかな?と気になったので

この記事では

①京都祇園祭の長刀鉾の上にいる「お稚児さん」ってなにもの?

②京都祇園祭のお稚児さんの意外と知られていない厳しいしきたりとは?

について詳しくまとめました!

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京都祇園祭の長刀鉾の上にいる「お稚児さん」って何者?

京都祇園祭の長刀鉾の上にいる白塗りの顔をした小学生ぐらいの男の子の「お稚児さん」

そもそもお稚児さんって何者なんでしょうか?
何をする人?

「稚児(ちご)」とは、もとは「ちのみご」が語源であったと考えられ、乳児・幼児のことを指します。
なので「稚児」役の子は3歳~10歳とされています。
神様の使いであり、長刀鉾の稚児は「五位少将(ごいのしょうしょう)」〈昔の役職〉という位をもち、華麗な衣装と行列で注連縄切り・太平の舞を行います。 
縄を切ったことで結界を解き放ち、山鉾を先に進ませるという役を担っています。

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お稚児さんの役目はいつからいつまで?

お稚児さんは祇園祭の約一ヶ月前に長刀鉾町に住んでいる子供から選出されます。

2022年の祇園祭の日程はこのようになっています。
【祇園祭2022年日程】
7月1日(金曜日)~31日(日曜日)
●宵山(前祭)・・・7月14日(木曜日)~16日(土曜日)
●屋台露店・・・7月15日(金曜日)~16日(土曜日)
●宵山(後祭)・・・7月21日(木曜日)~23日(土曜日)
山鉾巡行(前祭)・・・7月17日(日曜日)
山鉾巡行(後祭)・・・7月24日(日曜日)
お稚児さんが鉾に乗り、都大路に祇園囃子が響き渡るこの「山鉾巡行」がお祭りの一番の見どころで盛り上がるところです。

この間、「お稚児さん」に選ばれた子どもは様々なお稽古・行事などを行い、7月24日にお位返しの儀を終えて普通の子どもに戻ります。

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【京都祇園祭のお稚児さん】意外と知られていない厳しいしきたりとは?

華麗な衣装に身を包み、祇園祭で神の使いとして大役を任されている「お稚児さん」。
ですがこの「お稚児さん」の役割を果たすためにとても厳しいしきたりがあるのはご存知でしょうか?

祭事があるときは学業や仕事よりも優先しなければならない

「お稚児さん」は祇園祭の約一ヶ月前に選ばれ、八坂神社でお祓いを受けます。
「社参の儀」といい、十万石の大名と同じ格式を得る儀式で「お位(くらい)もらい」とも呼ばれます。
このときから祭事は始まるので舞などの習い事が始まっていきます。

学校ですが『学業や仕事よりも優先しなければならない』という決まりがあるので習い事がある時は公欠になり、今年はコロナの感染予防のためにも祇園祭が終わるまではリモートで授業を受けていました。
今年「お稚児さん」に選ばれた子は水泳で全国3位になるほどの腕前を持っていましたがその習い事も欠席したそうです。

身の回りの世話は男手のみ、女手をかけてはいけない

「社参の儀」から巡行が終わるまでの間は男性が身の回りの世話をしなければいけなく、(主に父親)着物の着付けから食事まで父親が用意をすることになります。
また、女人禁制(女性は月のものがあるので穢れとされている)という決まりがあるので女性とは近づいたり触れたりすることも許されず、母親とは違う家で過ごします

山鉾巡行の前の宵山では一部の山鉾は一般の方も登ることができますが、長刀鉾のみ女人禁制となっていて受け継がれています。
山鉾巡行の行列にも、女性がほとんどいないそうです。

身の回りの世話を主に父親がすることで付きっきりになるので、仕事も2ヶ月ほど休まなければいけなくなります。

食事の前には必ずお清めをしなければならない

食事は全て食べる前に「身を清める」「魔除けになる」という意味を持った火打ち石で清めてからでないといけません。

学校に通っている間は給食を食べるのでその際もお清めの火打ち石を持っていって儀式を行ったそうです。

巡行が終わるまでの間地に足をつけてはいけない

「お位もらい」で位を授かると神様と同じ扱いとなるため、公の場では地面に足をついてはいけなくなります
なので外に出る際は「強力(ごうりき)」という男性のお供役が担いで運びます。

こんな厳しいしきたりがあるんだね!
今は「生き稚児」がいるのは長刀鉾だけ。
ほかの鉾には代わりに「人形」が乗っているよ!

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まとめ

以上、「お稚児さん」の意外と知られていない厳しいしきたりについてまとめました。

古くからのお祭りだからこそ伝統を大事にされていて、家族や地域の人達と団結して祭事を行っていることがわかりました。

そして、時代とともに「生き稚児」から「人形」へ。
だからこそ唯一「生き稚児」が乗っている長刀鉾が通る際は盛り上がりますし、「お稚児さん」も大事にされるのですね!

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